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「・・・という質問に、翡翠に答えて欲しいんだってさ。何でこんな夢も希望もないようなヤツに答えさせるかねえ」 「夢も希望もなくて悪かったね。・・・えーっと、ポケット以外で一つだけ、か・・・うん、『でんでんハウス』なんか良いかもね」 「何で？」 「一人でゆっくりしたいときに中に篭るんだよ。バクダンでも壊れないって言ってたしね」 「治安『法廷』なんか、客来ねーじゃん。いつでも一人でゆっくりできんだろ？」 「お客は来ないけど君は来るだろ」 「ああそうか。・・・どーいう意味だよ！」 「わからない？」 「わかる」 「じゃあ良いじゃない」 「そういう問題じゃねーッ！」 「じゃ、君なら何が欲しい？」 「決まってんじゃん、『取り寄せバッグ』」 「どうして『決まってる』なの？」 「日銀の金庫から諭吉サンを助け出すんだよ」 「通し番号ですぐにバレると思うけど」 「あ」 「もうちょっとマシな使い方を考えてよね・・・」 「じゃ、どうすんだよ！」 「日銀じゃなくて、普通の銀行の窓口のお金を必要なときに必要なだけ持ってくるんだよ。全ての券の番号を控えていられるわけがないからね」 「お前・・・ホントは『判事』より犯罪者としての素質の方に恵まれてんじゃねー？」 「そうでもないよ。君が抜けてるだけだから」 「ああそうか。・・・なんだとーッ！！」 「その通りだろう？」 「・・・うん」 「じゃあ良いじゃない」 「良くねー！！！」 |
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