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サンドイッチにカナッペ。梅干、鮭、たらこ、昆布、おかか、様々な具を入れた小さめのおにぎりがたくさん。 スナック菓子、するめ、さきイカ、イカくん。 唐揚げ、小エビの天ぷら、各種漬け物の盛り合わせ。 ビール、ウヰスキー、地酒、日本酒。 そして。 「後は二人が帰って来るのを待つばかりね」 にっこりと孔雀の母、美由紀が微笑み、父の友晴ものんびり微笑んで頷いた。 「さっさと来やがれ！」 「ま、待ってくれ、この書類だけ・・・！」 「往生際が悪いぞ、この野郎！もう準備は出来てんだ、待たせんなよ！」 「もう出来てるから！」 「さっさと帰って、さっさとはじめるぞ！」 翡翠は必死に机にしがみついた。 「『大法廷』へ持っていけばいいだけだから、頼むから待ってくれ！」 「ったく、早くしろ！十二時までに帰んねーとうちの二十四耐麻雀が始めらんねーんだからな！」 勝手に面子の一人に仕立てておいて、なんたる言い草、とは思うが、今更そんなことは口にはしない。 今更の抗議が無駄であることは、もとより百も承知だ。 「ほら、早くってば！」 「痛いって、そんなに引っ張らなくても行くから！」 色々な意味で、孔雀を『ガーディアン』にしたのは失敗だった、迂闊に宮内家の人間と親しくなる前に、もっと家庭状況の調査をすべきだった、と今更ながらに反省する翡翠だった。 |